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大事な愛車を守ってあげたい 長く乗るならカーポート 🚙

エクステリアもお任せ下さい。今回はカーポート設置工事をご紹介します。



 時空に歪みが生じているのかと思わせる程、休日の時間は瞬く間に過ぎゆき、気が付けばゴールデンウィーク後半の二日目。家族とお出かけの方、お一人で趣味に没頭されている方、お家でまったりとくつろがれている方。様々なシチュエーションで、楽しい瞬間を過ごされていることでしょう。
 が、悲しい事に施工事例製作者に休息は与えられません。G.W.のみならず、盆に正月もパソコンとにらめっこ。🎃ハロウィンだ 🎅クリスマスだ などとうかれている暇は無いのです。特に三月末から四月にかけて、二週間分あった事例の貯金を食いつぶしてしまい...。とうとう借金生活に突入し、気付けば投稿前日に事例を間に合わせるという有様です。”休めばいいじゃん❕” 同僚からの有難い言葉です。いやいや、休んでなんかいられません。何故❓ って、そこに写真とネタがある限り、事例を作り続けます。 って、著名な登山家が ”そこに山があるから” 的に語るかのような感じでしたが、そこは一つ おサッシ 下さい。





 さて、脈絡のない本文で尺を稼げたところで本題に入ります。
 三月後半にお客様からお電話を頂きました。こちらのお宅では、四年ほど前にリシェント勝手口ドアの工事でお世話になっていました。今回のご用件は、ご自宅ではなくお嬢様のお宅についてでした。カーポートの設置を検討されているとの事で、ご住所と連絡先をお伺いし、日時を調整の上、お宅を訪問させて頂きました。
 先ずは詳しくご要望をお伺いしました。車の台数としては二台用で、配置としてはアプローチの右手です。カーポートの設置後に土間コンクリートを打設される予定で、仕上りのレベルから10cmほど下げて整地されていました。先に打Conされていると、無駄にハツリ作業が生じ、ハツリ飛ばした柱脚部は補修に留まるので、そこだけ見た目が変わります。将来的にカーポート設置と打Conを視野に入れられている場合は、当面砂利敷設などで凌がれた方が良いでしょう。





 カーポートには製品ごとに規格サイズが設けられています。車の大きさも多様ですから、車の台数毎に、車の大きさに合うように、一定の寸法ごとに刻んだラインナップです。製品によっては、普通車だけではなく軽自動車を想定してサイズが揃えてあります。
 駐車スペースの計画上は、2.5mW×5mL程度を一台の目安とします。敷地の形状や建物の用途などの要因により、軽自動車限定を明示の上、専用スペースとされる場合もあります。これはあくまでも車を停めるスペースなので、カーポートのように柱が建つ場合は、その分余計にスペースを欲します。
 製品に関しては、未だ決めかねておいででした。こういう場合、弊社では迷うことなく折版カーポートをお勧めしています。ちなみに折板と表記されている事が多いのですが、金属板を折り曲げ加工した屋根材は折版だと教わったため、この表記としています。ググってみたら折半表記もありましたが、流石に割り勘は如何かと...。
 折板カーポートをお勧めする理由は、薄くて軽量の金属板を折り曲げ加工して強度が高めてあり、台風などの強風時にも安心です。
 よく台風シーズンに、屋根材が飛んだから と補修のご依頼を頂きます。しかし、フレームでもたせているポリカーボネート板とは異なり、フックボルトで締め付けているので心配無用。ですから、折版が飛んだから補修して というお電話を受けた記憶はありません。
 また、遮光タイプのスチール折版なら真夏でも熱がこもることはありません。勿論、夏の陽射しを受けて屋根材は熱くなっていますが、ポリカの様な採光タイプの屋根材とは異なり、光は通しません。光を通せば一部は熱に変わるので、必然カーポートに停めている車中も高温になります。
 以上の事由により、折版カーポートがイチ押しで、今回もご提案の結果、カーポートSWをご採用頂きました。間口的には約6mでも納まりましたが、隣地境界側に沿って設備配管が通っており、これを避ける為に1サイズ落として約5.5mとしました。長さの方も、約6mでも納まりましたが、車の大きさから約5.5mとしました。
 建物が淡い色なので、少し引き締める感じで製品カラーはオータムブラウン、折版カラーはブラウンです。工事完了後のファザードはなかなかイイ感じですよね。


 施工で腕を振るったのは、よくご覧になられているごひいきの方ならご存知の クマのプーさん こと エクステリアの達人 です。施工当日は雨が少しパラついて、工事の進捗状況が気になりましたが、そこは達人 心配無用でした。雨樋を除き、キッチリ二日で工事を済ませ、別途工事の土間コンクリート打設に舞台を譲ります。それから三日後に打Con・養生期間を経て雨樋を付けると、ようやく工事終了です。これから先、お客様の愛車を陽射し・雨・風から守ってくれるカーポートの完成です。
 今回も大変お世話になりました。エクステリア同様、マド専門店ですのでそちらの方も宜しくお願いします。
 それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。

テラス ベランダ バルコニー どれになさいますか? じゃあ テラスを一つ

今回は、お縁に面してテラスを設置した際のお話です。

 こちらのお宅、ご立派なお縁に面して優雅なお庭 一瞬にして目を奪われてしまいます。今回は、このラグジュアリースペースにテラスを設置されたいと伺い、早速お宅を訪ねてお話をお伺いしました。
 先ずは、テラスを設置される目的について尋ねてみました。私見ではありますが、テラスと云うと何となくオシャレな感じがします。春の柔らかい陽射しの下、ティーカップを片手にロッキングチェアーでくつろぐ 何てシーンを想像するのは私だけでしょうか?
 こちらのお宅での一つ目の目的は、雨に濡れることなくお縁の前を通って敷地奥へと移動されたいとの事でした。敷地内を移動するのに傘が必要というのは確かに不便です。

 もう一つの目的は、直射日光を遮りたいというものでした。テラスを設置される前までは、内障子で対処されていたそうです。しかし、障子を閉めてしまうとどうしても部屋が暗くなってしまいます。光を遮りながらも明りは採り入れたい というご意向で、テラス設置をご希望されていました。
 単に雨を凌ぐ目的であれば、テラスの出幅は4尺程度でも良いのでしょうが、遮光目的となるとそうはいきません。南中高度が80度近い夏至ならともかく、30度近い冬至の場合は陽射しが部屋奥まで入り込みます。陽射しを遮る為にはテラスの出幅を大きくする必要が生じます。

 一通りご要望をお伺いしたら、次はお勧めする製品です。今回はテラスVSをご提案しました。こちらの製品は耐風圧強度風速46m/sと圧倒的な強さを誇示しています。台風の度に心配しなくても済むんです。また屋根を支えるフレームピッチですが、一般的なテラスが910・1,000mmなのに対して540mmと近くしてあります。風によってパネルが抜けてフレームだけ残っているのをよく見かけますが、これだけ近いピッチなら安心です。また、パネルの厚みも一般的な1.8mmに比べて2.3mmと大盤振る舞いです。当然、耐積雪強度は一般地域用でも30cmと一般テラスの1.5倍となっています。
 その実力は意匠性にも及んでいます。一般的なテラスには屋根材の長手方向を支えるフレームを補助する為に、短手方向に野縁と呼ばれるフレームが入っています。テラスを下から見上げた際に、長手方向のフレームには抵抗を感じませんが、短手方向のフレームはどうしても目障りに感じてしまいます。その点テラスVSは、長手方向のフレームのピッチを540mmに狭めているので、短手方向のフレームをなくすことが出来ます。視界を横切るフレームが入っていないので、シュッとして障害物から解き放たれた感じです。また、野縁が入っていないので、強風時に屋根材と野縁が当たって生じるバタつき音でイラつくこともありません。
 製品は申し分のないスペックを持つテラスVSに決定です。高さはお縁の掃出しに掛からないようにロング柱としました。間口はお縁の端から端まで濡れずに済むように、柱ピッチ4mの二連棟で総間口8,680mmとたっぷりサイズ。たっぱ120mmと安心の桁Bで、大きな間口をがっちりと支えます。出幅は冬場の光を遮る為に5尺とりました。
 当初工事は3月15・16日を予定していたのですが、私が担当している外構工事が天候により遅れてしまった為、13・14日と入れ替えて貰いました。心優しき上司にひたすら感謝です。お詫びに今度うなぎ飯を御馳走になりますからご容赦下さい。

 この工事を手掛けるのは、弊社施工事例でお馴染みのエクステリアの達人ことクマのプーさんです。今回は顔出しNGということで、その雄姿をご紹介できないのがとても残念でなりませぬ。
 製品は13日お昼頃入荷だったので、14日で終わるか心配していましたが、そこは流石はクマのプーさん、伊達にエクステリアの達人と呼ばれていません。キッチリと14日に仕上げてしまいました。
 これで、雨に濡れることなくお縁の前を通って敷地奥に移動することが出来ます。また、四季を問わず直射日光を遮りながらも明るい部屋で過ごすことが可能となりました。希望通りの出来栄えにお客様も御満悦のご様子でした。
 今回も大変お世話になりました。また何かございましたら、いつでもお声掛け下さい。
 それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。

カーポート 2×2=4台用は欲張りでしょうか?

今回は縦連棟のカーポートに関するご案内です。

 今回は、以前からお世話になっているお客様からのご紹介を頂いたお客様宅での、カーポート設置工事について、ご案内します。
 先ずはお客様に連絡を取り、ご希望の内容についてお伺いしました。現在カーポートは設置されておらず、バイク用のガレージを置かれているとの事でした。今回設置を検討されているカーポートの中に、そのガレージ移設を望まれていました。床も土間コンクリートではなくアスファルト。ガレージ移設とアスファルトは別途工事 という事で、ある程度プランは固まっていました。
 他の工事も同様だとは思いますが、外構工事は現地を見てみなければ設置可能かどうかの判断がつきません。障害になるものが無いとも限りませんので。そこで訪問日時を調整した上で、お宅にお伺いしてみました。

 こちらの敷地は広さ的に申し分なく、車の駐車スペース+バイク用ガレージのスペースを確保してあり余るほどです。2台用の間口6m、奥行は余裕のある6mをWとして6m+6mの縦連棟、いわゆるかけ算の二の段 2×2=4台用のたっぷりサイズです。
 カーポートの下にはバイク用ガレージが滑り込むので、標準柱より20cm背伸びしてロング柱の2.5m、製品色はシュッとした感じのシャイングレー。製品は泣く子も黙るカーポートSW、折版タイプで耐風圧強度も高く、台風が来ても安心して高枕で爆睡を堪能出来ます。
 と、ここまでは全く危惧する点はありません。それどころか時間をかけて製品を絞り込んでいく過程をスキップ出来るので、担当者としては大助かりです。しかし、お天道様はちゃんと見てました。片目をつぶってくれても良さそうですが、あくまでも万人に対して公平でした。

 今回設置するのはカーポートSWです。間口6m・奥行6mの2台用を奥行方向に二つつなげた縦2連棟です。柱は間口方向の両端に各4本の計8本建てます。この柱の頭を奥行方向の横架材=梁でつなぎます。柱の大きさは125×110mm、梁の大きさはそれを上回る120×200mmと、見た目からもその安定感・強度はうかがい知れます。
 住宅の場合には奥行方向の横架材として桁を入れるのですが、SWの場合は桁は入れません。(ちなみに柱の位置決めを容易にするためにオプションとして、奥行方向に入れる横材が準備されていますが、強度を期待出来る程の断面ではありません。)全てのカーポートが同様という程筆者が精通している訳ではありません。が、一般的に奥行方向については、葺く屋根材で強度を確保しているのではないかと思います。屋根材が折版の場合はそれ自体が強度を持っています。ポリカードネートなどを葺く場合はそれ自体の強度は見込めないので、母屋や垂木によって強度を補填しています。
 通常施工の場合は、柱を建て込む際に適正な根入れ寸法も含めた設置高を確認しながら建て込み、建ち・通りを補正します。次に横架材の梁で柱の頭をつないで、間口方向の通りを出します。その後、一枚目の折版と側枠によって、矩のてを出します。この時点で三次元の狂いをなくします。
 ところが、今回は先行して柱だけ建て込み、アスファルト施工とバイク用ガレージ移設後に、梁入れや折版葺きなどの後工事を行なうというお題を頂戴しました。先に梁や折版を施工してしまうと、アスファルト施工時の重機が進入を拒まれます。また、移設の為にガレージを抱えたリフトが、カーポートの手前で門前払いを喰らってしまうからです。計画段階において、担当者とエクステリアの達人としてお馴染みのクマのプーさんとで、再三意見を交わしました。
 そこで柱を建て込んだ後に、重機やリフトの振動により建ちが狂わないよう、柱脚と仮枠をクランプでを入念に固めて、後工事に備えました。
 後工事で再度現場入りするまでは心配で食事が喉を通らず、結果的にダイエットという恩恵を授かる形となった達人。苦心して施した予防策の甲斐もあり、無事カーポート設置工事を終えることが出来ました。流石 達人が達人たる所以ですね。

 お客様としては、多少無茶ぶり感の否めないお題を出されていたので、出来上がりを懸念されていたのではないでしょうか。それだけに、ピシャリと仕上がったカーポートにとてもご満悦の様でした。これからは充実したバイクとのプライベートタイムを、御存分にご堪能下さい。
 今回も大変お世話になりました。担当者・達人と共に。深く御礼を申し上げます。
 それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。

🎵are you ready塀塀塀塀塀 塀塀塀塀塀 塀 塀 塀 塀 Ah って、お題はフェンスです

 ようやくプランがととのってきました。筆者が担当させて頂いております外構工事プランニングエピソードの第三回目です。

 前回の最後にクイズらしきものを出しておりましたが、タイトルから答えがお分かり頂けたと思います。今回のお題はフェンスですが、こちらの話題については後半に触れさせて頂きます。
 さて、私のつたない案内の為に、なかなか進捗状況は思わしくありませんでした。しかし、パースを描くことでイメージのミスマッチを少しずつ修正して、ようやくお客様の完成イメージに近付いてきました。時間をかけた分、十分にご納得いただいた上で、ご用命を賜りたいと思っております。お客様によってはもどかしいと感じられる方もいらっしゃいます。ですが、少なくとも費用負担をお願いする以上は、時間をかけて最低限検討すべき点があります。また、きちんとお伝えしてご理解して頂く時間も必要となりますので、どうか一つ おサッシ 下さい。

 一つ目のお題であるサイクルポートについては、初動において私のミスリードによりご迷惑をおかけしました。柱脚廻りの外観の違いを重視しすぎて、利便性を軽視してしまいました。双方ともにご説明に留めた上で、その選択はお客様に委ねるべきでした。敷地奥・突当りの提案に対して建物側へのお引越しを望まれました。これは、近いという利点だけではなく、陽が落ちて暗くなった際に、既設の屋外照明では照度が得られないという点でした。著しい思慮不足に赤面です。お客様からの明確なご意向を頂戴して、製品・サイズ・カラー・配置について、ようやく絞り込みに至りました。但し、念には念を という事で、発注前にもう一度現地にて配置や高さを確認しさせて頂きました。この事例を作成しているのは2月3日ですが、本日午前中にお宅に伺いして最終確認を済ませて頂きました。照度不足についてご指摘頂いたのは、その確認の会話の中においてでした。的確なご指摘、有難う御座いました。
 二つ目のお題は敷地奥の雑草対策です。一定の広さがあるだけに悩まれていて、前回ご紹介したご主人の夢以外にも、将来の増築用地としても検討されていました。ご提案したプランの内容は前回詳述した通り、化粧砂利44%・乱形石貼り24%・土間コンクリート32%のコラボです。こちらについても寒さが増した節分に、そのスペースに立って最終のご意向を確認させて頂きました。化粧砂利のエリアをもう少し広くしたら...砂利を人工芝に変えると...など未だ悩まれているご様子でした。検討される内容自体は、納期を必要とするような特殊なものではありません。人工芝のサンプルをお持ちしても良いので、再度時間を設けて検討されては とお勧めしてみました。結果、避暑時のお子様用水浴びプール設置スペースとして土間コンクリートエリア削減反対論が勝り、ご提案した内容に準ずる工事となりました。
 三つ目のお題の植栽跡については、前述の通り複数ご案内をしましたが、敷地奥突当りのエリアと同じく、自然乱形石貼りとなりました。あんまり色々と使ってしまうと目移りするので、統一コーデもよろしいかと存じます。
 以上で、当初の三つのお題はクリアしました。

 お待ち遠さまでした、追加オーダー フェンス のお出ましです。
 外構工事のご相談の際、遮蔽というご要望は少なくありません。しかしながら、遮蔽度が高いほど、眺望という代償を払わなければなりません。フェンスに限らず、ピンポイントの植栽やシェード・目隠し可動ルーバー・ブラインドPG・カーテンやブラインドといった物もありますので、適材適所のご選択をお勧めします。
 今回の遮蔽については、眺望という代償を極力抑えたいという条件付きでした。フェンスで完全に遮蔽する為には、目透かしの少ないタイプを相当高く設置しなければなりません。折角のウッドデッキ越しの見晴らしも、フェンスの裏面で台無しです。
 どんな製品があるかは既に調べておいででした。お題を頂く際に、カタログをめくりながら製品をご案内する中、明確にご希望の内容を確認する事が出来ました。
・両面木調の縦格子タイプで二次元的な遮蔽ではなく三次元の角度による遮蔽
・施工性の良いフリーポールではなく、外観・納まりを重視した間仕切タイプ
 この他に既設フェンスとの調和も課題となります。新築時の横ルーバータイプフェンスは、コンクリートブロック上に設置されていました。今回ご要望の面については、将来のフェンス設置対応としてCBを一段低く積まれていました。フェンスを建て込む際に差し筋でCBを一段増し積みし、同じ高さのフェンスを建て込めば という配慮です。同じ高さでCBを積んでしまうと、フェンスを建てる際に支柱の数だけCBにコア抜き(穴をあけること)が必要となるからです。今回はCBを増し積みせずに、フェンスの高さを一段分高いH=1,000mmとしました。
 暗い・見えないなどの理由から、既設の横ルーバータイプはあまりお気に召さなかったようです。適度にすき間を持った奥行のある縦格子により、正面から見たらある程度覗けるが、角度が付けば遮蔽度が高くなる といったタイプをご所望です。
 全てのご要望を満たす商品は少なく、ご提案した製品については既にご存知でした。製品が高価格帯なので慎重にご案内を進めます。Web上で製品の特性はご理解頂けています。しかし実際の見え方について、完全にイメージするのは難しいでしょう。ご依頼して頂く以上、十分ご理解して頂き工事に臨みたいと考えます。
 賢いPC殿とご利発なCAD様のお力添えにより、真正面・鋭角からの見え方の違いを描写して、お客様にご確認して頂きました。当初はウッドデッキまでと伺っていましたが、最終的にはエアコンの室外機までかかるようにと1スパン(≒1,200mm)のばしました。製品カラーは二色のみで明るめの色でパースを作成していたのですが、こちらも最終確認時にカラーサンプルでご確認頂き、これでお題全てのGOサインを頂戴しました。

 最初のご相談から約四ヶ月、モタモタして申し訳ありませんでした。その分、工事の仔細についてご了承頂けたと確信出来たので、イメージパースに劣らぬ完工となるように、工事に注力する所存です。
 工事スタートは2月5日、エアコン室外機の一時取外しからです。3月中旬に完工予定となりますので、次回の案内では工事の詳細についてご披露させて頂きます。
 投稿の許可を下さり、誠に有難う御座います。
 それではまた、どちらかのお宅の事例案内でお会いしましょう。

あれこれと迷うのも ありです。 迷って悩んで外構工事

前回に引続き、筆者が担当させて頂いております外構工事のエピソードです。

 前回は指に力が入り過ぎて、本題は少ししかご案内出来ませんでした。大変申し訳ありませんでした。今回は脱線無しで駆け抜けますので、遅れないで下さいね。
 一つ目のお題である駐輪場ですが、当初ご希望だった建物側へと配置を変更する事になりました。既設の土間コンクリートをはつる為、柱脚廻りの仕上りが変わります。それを納得の上で、建物に近い配置を選択されました。建物に近い場合、各々固有振動数が異なる為、揺れ方に差異が生じます。当然、適正な離隔寸法をとる必要があります。
 幸い既設の土間コンクリートをはつって柱脚を根巻きするとなると、根巻き寸法は大きくなります。必然的に建物からその分離れる事になるので、離隔寸法を確保出来ます。偏芯基礎部材などを使えば建物に近付けることも可能ですが、お客様にご説明した上で使わない事にしました。

 二つ目のお題の敷地奥の雑草対策ですが、前回まではその一角をサイクルポートが占めていました。ところが、建物隣接部にお引越ししたので、敷地奥は完全にフリースペースとなりました。未だお子様も小さいので、今後どの様に使われたいかに応じて、提案内容も異なってきます。そこで再度、将来も含めた用途をお尋ねしてみました。すると、これまで抑えていらしたのでしょうか ご主人の夢が次第に膨らみ始めて、とうとう溢れ出してきました。
 ご主人は、今すぐにという訳ではないが将来的には大きなバイクを という夢を抱かれていました。そして、念願のバイクを手にした暁には、専用ガレージを設置したいと考えておいででした。食事の時間も忘れて、バイクいじりに夢中になられているご主人の姿が、容易に想像出来ます。
 ご主人の夢をお伺いした以上、実現に向けて協力させて頂きたい との想いから、敷地奥については以下の内容でご提案する事にしました。
・奥の一角を将来対応用の専用ガレージスペースとする。その為にはコンクリートなどで固めず、防草シート+化粧砂利敷均しに留めておく。サイズとしては3坪程度のバイク保管庫の周囲に600~1m程度クリアランスをとる。(敷地奥の≒44%)
・前面道路からは動線が直線的で、落ち着いた雰囲気の通路を経て敷地奥に到達します。敷地奥のゾーンがリラックス出来るプライベートスペースとなる様に、突当りには乱形石を使い、異なる仕上りとなる隣接部とのゾーニングは曲線を配して、柔らかいほんわかとした空間をイメージしました。(同上≒24%)
・化粧砂利敷均しと乱形石貼りエリア間に位置し、両者の仲を取り持つのは土間コンクリート。(同上≒32%)
 以上のトリオでプランを練り、ご提案します。

 三つ目のお題ではCADの技術が劣る点を、カミングアウトしなければなりません。植栽跡の雑草対策について、当初ご希望は方形石貼りでした。しかも、施工後の写真その壱の様な貼り方ではなく、その弐の様な円の形状に合わせた貼り方でした。ところが、私の技量が劣っているばかりに描くことが出来ませんでした。それでも抗って色々と小細工を繰り返し、ようやくその弐程度まではたどり着きました。実際の貼り方には遠く及んでいないのですがサークル状になっているだけ良しとして おサッシ 頂けると幸いです。
 実際の施工時においてもCADの描画と同様となります。方形石をサークル状に貼るとなると、切合わせが増える為に材料のロスが多くなります。同時に職人さんの手間も増える事になります。材料も施工手間も割高となってしまうのです。その点、乱形石をパズルのピースのように適所に配していけば、材料のロスを抑えて文字通り唯一無二の石貼りのアートが完成します。
 この他に、少し色身を帯びた化粧砂利を用いて、洗い出し仕上げとするプランもご案内しました。
 こちらのお宅では、アプローチには少し明るめの方形石を使われていました。アプローチ以外の部分は、コンクリート刷毛引きと洗い出しの2つの異なる仕上げを組合わせてありました。両者ともに落ち着いた雰囲気の仕上りとなっていた為、通路部分には少し色を使った方が良いのでは と感じました。しかし、どうやらこれは私の思い違いだったようです。
 色味としては華やか・艶やかといった類ではなく、華美を廃し清楚で気品がある類を好まれていらした様です。
 ご意向を確認した結果、落ち着いた色の石貼りを希望されました。方形石のサークル貼りと乱形石貼りの二つについて検討されたいとの事でした。
 様々なご案内に対しても興味の有り無しが不明 といったパターンに陥ると、次はどの様な提案にしようかと頭痛の種となります。しかし、この様に明確にご意向を示して頂けると、提案する側としてはとても助かります。後は、この二つについてパースによって違いをイメージして頂き、それに対する対価をご提示させて頂き、どちらを選択されるか委ねるだけとなりますので。

 一つ目のお題はほぼクリア出来ました。二つ目・三つ目については、明確なご要望を伺うことが出来たので、次回の宿題の詳細もはっきりとしました。
 次回のご提案までガンバロー とやる気が充実したところで、更なるお題を頂戴しました。このお題については、また次の回に詳述させて頂きます。えっ、ヒントが欲しいんですか?仕方がないですね~。ちょっとだけですよ。ヒントは 塀 です。
 それではまた、次回こちらのお宅の続編のご案内でお会いしましょう。

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