記事一覧

お施主様と職人さんと一緒に築いたプラン37

10月13日(火)
今日は、アプローチに隣接する車乗入れゾーン(コンクリート仕上げ)をランマ(Rammer:突き固めるという英語が語源の締固め機)を使って転圧しています。
と、文字にするのは簡単なのですが、写真でお判りのように面積がハンパないです。
まるで広い荒野を開拓でもしているかの如く、ちょっとやそっとやっても先が見えないって感じです。
そして特にお施主様が、後々の沈下を危惧されていたので、不安を払拭する為には普段にも増して手抜き出来ません。
もっとも、この職人さんの辞書の中から手抜きという文言を発見するのは不可能でしょうが。

下の写真では、先日テラスに設置した照明器具の回路を、電気屋さんに分岐して貰っています。
センサー付き一台を含めた五台の軒下シーリングを設置したのですが、お施主様の御要望でセンサー付き一台の回路を分けて貰っています。
結構広範囲を賄ってくれる器具で、普段はセンサー付き一台だけで充分という理由でした。
こちらの職人さんもお行儀良く、脚立の下には毛布を敷き込んで養生して貰っています。
一つは”既に仕上がっているお施主様の物”というのがあり、もう一方では”他の職人さんが手掛けた仕事を汚したくない”という職人さん同士のリスペクトもあるようです。
これからの時代気遣いの出来る職人さんしか生き残っていけないようです。

お施主様と職人さんと一緒に築いたプラン36

10月11日(日)
えっ!日曜日もお仕事?そうです、9月初旬の台風での遅れを取り戻すべく、左官さんから日曜出勤の申し出がありました。職人さんだけに働いて貰うのは心苦しいので、日中チョット顔を出して現場の状況を確認しました。
上の写真では独立門柱の奥に、アプローチ(化粧砂利洗い出し仕上げ)と通路(コンクリート仕上げ)の縁を切るレンガが見えています。
アプローチは、石貼りと洗い出しで仕上げ厚が異なるので、ベースの高さも違っています。
このベースの上に、仕上げ材が盛り付けられた画を想像しただけで WAKU WAKU してきます。
仕上りが楽しみになってきました。

写真下は、共にコンクリート仕上げの通路と車乗入れゾーンを隔てる縁石でここで60mm段差を付けます。
最初は100mm段差を付ける御提案をしたのですが、”歳をとっていくので出来るだけ段差は低くして欲しい”という御主人の御要望を受けて段差を小さくしました。
まだ施工して間もないので養生の目的もありますが、つまづいて転倒する可能性も否定できないので、カラーコーンで丁寧に仕切ってあります。
こんなところからも、ウデだけではない職人さんの真面目な人柄が伺えます。
クセの強い方が多い中で素晴らしい職人さんです。

お施主様と職人さんと一緒に築いたプラン35

10月10日(土)
今日はタイトル通りメインディッシュの続きとなりますので、少し動いてお腹を空かしてから御覧下さい。
先ず、目に飛び込んでくるのが乱形石貼り手前の五分貫(ごぶぬき=15mmの板)です。特に変わったものではなく、その辺で簡単に手に入ります。この板が実に素晴らしい仕事をしてくれます。私が描いた図面を基に”職人様”が地墨を出します。
杭を打ち込み、その地墨に寄り添うようにして、板がセットされます。
何の変哲もないたった一枚の板なのですが、この板がセットされただけで、周囲の空気感が変わった気がしました。

アプローチや隣接する門柱麓の植栽帯に使ったピンコロを、直線的に配してしまうと、少しドライ・閉塞的・入ってくんなオーラが出るような気がして両方とも全面道路からの動線に対して丸みを持たせて、”いらっしゃ~い”のどうぞどうぞ感を出せるのでは...と考えました。
無論、これは感覚的なものなので、違うとらえ方も当然あるでしょう。
ましてやセンスなるものを母のお腹に置き忘れて生まれた(父は母に三人目の私は要らんとのたまったそうですが)私の大きな勘違いである可能性も否定出来ません。
御覧になられた皆さんは、どんな印象を持たれたのでしょうか?

お施主様と職人さんと一緒に築いたプラン34

10月8日(木)
今日仁王立ちする門柱の足元では、三丁掛けのピンコロで飾り付けが始まりました。
ポーチ隣接部にも花壇があるのですが、ポーチ”ちきっと”手前の門柱廻りにも欲しいという奥様の御要望により、ピンコロで仕切って植栽帯を設けました。
丸みを付けてウェルカム感を出す為にピンコロを使い、手入れし易いように少し高くして欲しいという奥様の御要望から、三丁掛けを選択しました。
これでまた一つの音が加わり、ハーモニーに重厚さが増していきます。

華やかな植栽帯に目を奪われがちですが、その陰に隠れて、長く続く通路部分の下地調整と転圧が行われています。
これから長い年月を住まわれるこのお宅において、玄関・テラス・カーポート・勝手口・ガレージという五体をつなぐ重要なライフラインとなります。ちゃんと出来て当たり前=マストで正に”勝たなければならない”という使命を背負った角番の大関のようです。
そして、今日も手を抜くことなく黙々と作業に徹する達人28号でした。

お施主様と職人さんと一緒に築いたプラン33

10月7日(水)
写真をアップしていませんが、化粧砂利敷きゾーンでは昨日から敷き込み始めた防草シート+化粧砂利の工事も、ようやく今日で終わりとなります。
車を乗り入れするコンクリートゾーンとの境目には止め枠を設けて。コンクリート打設⇒養生の後、脱枠してから砂利を敷き込むのでその部分にはまだ防草シートが見えていますが、敷地奥の方は既に完成後の風景になりました。

昨日から施工開始の住居北面の物置設置工事は、本体組み上げが終了すると同時に、棚の設置を始めています。
今回は設置スペースの制約で、奥行きが2,250となった為、奥行き600と450mmの棚を向かい合わせに設置しました。
ガレージの棚板を設置する際も同様でしたが、お施主様に二段棚の設置高を確認してから据え付けていきます。
棚板は100mmピッチで設置可能で、後から移動させることも出来ます。
実際に置かれる物を入れてみないと判らないこともありますので。