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お施主様と職人さんと一緒に築いたプラン42

10月20日(火)
通路では、レミコン車で颯爽とリングに入場した生コンが、左官さんをロープに詰め寄り闘いを挑んでいます。
上の写真は暴れ狂う生コンを冷静に、そしてあざ笑うかのように見つめながら、一つ軽いステップを踏んでいなしている、そんなハリウッド全盛期のミュージカル映画の1シーンのようなベストショットです。
この日は一目でわかるように、一輪車を使っての打コンで、手前に見えるのは乗り入れの際に用いた道板です。
イヤァ~ それにしても Good Job!

コンクリートは、レミコン車から吐出されると、間配りされながら場所に応じて様々な道具で広げ・均されていきます。
一枚目のゴンドハンドが手にしている”とんぼ”もその一つです。
打設日は引き揚げるまでの間、何度も愛情を注ぎ続けるのですが、その合間を縫って大事な道具を綺麗に洗い、手入れをしています。
写真下にはホースが写っていますが、闘い終えた道具たちの労をねぎらいながら、手入れに余念のない左官さんの一コマです。
良い職人さんは道具を大切にします。

お施主様と職人さんと一緒に築いたプラン41

10月19日(月)
通路のアプローチ隣接部とガレージ北面は、金曜日のコンクリート打設から数日を経て、水がだいぶん抜けています。
温湿度条件にもよるのでしょうが、一般的にコンクリートの強度が出るには一週間程度必要とされていて、このように車を乗り入れない軽歩行ゾーンなら、あまり養生期間を長くとりませんが、車を乗り入れる場合は最低一週間はお待ち頂くようにお願いしています。
美味いもんを食べたければ、少々待ってお腹を空かさなきゃネ!

打設後のコンクリートの有給休暇中、職人さんは次の打Conゾーンの段取を進めています。
ようやく涼しくなってきたので、お施主様の御了解を頂き、朝一番電気屋さんにエアコンの室外機を外して貰いました。
この部分の下地調整と転圧は今まで出来ませんでしたから。
下の写真では、花壇の化粧ブロックとピンコロの目地が、綺麗に整えられています。
そして今日も皆勤賞の名バイプレーヤーである鉄筋キャップが、画面右端で泣かせる迷演技を披露しています。
いよいよ明日はこのゾーンの打Conです。

お施主様と職人さんと一緒に築いたプラン40

10月16日(金)
通路・ガレージ北面では昨日の予告先発通り、コンクートを打設しました。と云っても、通路部分は日本列島のように距離があるので、伸縮目地で縁を切り、ガレージとカーポートの部分を除いての打設です。

一昨日この世に生を受けた乱形石は、息苦しかったカラーコーンの管理下を離れ、水を得た魚のように生き生きとしています。
独立門柱背面の色からも”生コン 今打ったドォ~!”感が溢れています。

三枚目の拡大写真では、コンクリートブロックや縁石との取合い部分に面取を施してあるのがお判り頂けますか?
コンクリートは水分が抜けて乾燥収縮した後、こういった取合い部が開いてき易いので、目立たないように面を取っています。
昔よくTVで”料理は愛情!”という決まり文句を耳にしましたが、料理に限らず、自分の仕事に愛情を注ぎ込み、ひと手間もふた手間も掛けることを惜しまない職人魂は、やはり賞賛に値します。

お施主様と職人さんと一緒に築いたプラン39

10月15日(木)
昨日、熟練工である左官さんの御父上の手に操られた乱形石達は、その周囲をカラーコーンにガードされながらも、見事なハーモニーを奏で始めています。
先に施工が終わり、この後に手掛けられていく、化粧砂利洗い出し仕上げ・コンクリートなど周りが徐々に仕上がっていくのを、心待ちにしているかのようです。
乱形石自体、形がまちまちで色合いもそれぞれ異なり、石の配置も唯一無二で、それだけでも十分に趣深いのですが、周囲の異なる仕上げと相まって、さらに重ねた音に奥行や深みが加わりコラボっていきます。

通路部分と一緒にコンクリートを打設するガレージ北面では、ワイヤーメッシュが敷設してあります。
奥の段差を付ける位置には縁石が据えられ、サイコロブロックが間配りされ、ガレージ手前のラインに止め枠を設けてあります。
右手前に打ち込んだ鉄筋にはお約束の鉄筋キャップがかぶせてあり、カラーコーンを使って仕切ってあります。
明日は朝からコンクリート打設なので、前日である今日はいつも通りその段取に追われる左官さんでした。

お施主様と職人さんと一緒に築いたプラン38

10月14日(水)
皆様、大変長らくお待たせしました。
いよいよ主役の登場です、石 貼っちゃいますよ!
施工して頂くのは、熟練工である左官さんのパパです。
この方も息子様同様、いつもニコニコ笑顔を絶やすことなく言葉少なな職人様です。
少しお年を召されていて、工事初期の猛暑の際に体調を崩されたことがありました。
その際には日陰で静養して頂き、正午頃に帰路に就かれたので、御自宅まで車の後ろをついて行き、無事御帰宅を見届けました。
”まだまだ若いもんには負けられねぇ!”と、今日は腕によりをかけて石貼りに励まれています。

師である御父上にアプローチの石貼りを任せて、写真下では通路部分の下地調整を行なっています。
実を言いますと、この前日お施主様から会食のお招きにあずかり、お施主様ご夫妻と左官さんの四人で豪華な晩餐を共にしました。
大好物のワサビをテンコ盛りで頂き、感無量の一瞬を堪能しました。
一次会の後に、左官さんが体調不良で帰宅されたので心配したのですが、翌日無事現場に入られていて、元気そうな顔を見てホッとしました。
私はと云うと、23時過ぎに二次会会場から自宅まで送って頂き、少しだけワインを飲んで就寝しました。
ハンドルキーパーの奥様、本当に有難う御座いました。